MUシリーズ
- 小型高周波誘導加熱装置『MU−αV』による加熱の目安
加熱条件 ・加熱コイル: 内径φ80×5ターン(70h)
・発熱体: カーボンルツボ(φ35×φ30×35h)
・断熱材: カーボンフェルト(5t)
・雰囲気: 窒素ガスパージ(2L/min)
・温度測定: 放射温度計(800−3000℃)
加熱条件 ・出力: 2kW
・加熱コイル: 内径φ40×7ターン(70h)
・発熱体: φ20×30h
・雰囲気: 窒素ガスパージ(2L/min)
・温度測定: K熱電対(線径φ0.3)
1.熱量計算について
誘導加熱による被加熱物の加熱時間は下記のような式で熱量計算することで、MU−αVでの大まかな
加熱時間を算出することができます。
@ 質量 (g)
A 加熱開始温度 (℃)
B 加熱目標温度 (℃)
C 比熱 (J/g・K)
D 加熱効率 (%)
1) 必要熱量 = @ × (B−A) × C (J)
2) 誘導加熱装置の投入熱量
(1) 短時間加熱の場合
投入電力(熱量)(J/S) = 4000 × D
(2) 連続加熱の場合
投入電力(熱量)(J/S) = 2000 × D
2.加熱時間について
1項で求めた加熱に必要な熱量を投入熱量で除した物が必要な加熱時間となります。
1)加熱時間 (S) = 必要熱量 / 投入熱量
例)100gの鉄を室温が25℃の部屋で450℃まで加熱する場合に必要な時間は下記のようになります。
但し、加熱は連続加熱とします。
必要熱量=100g×(450℃−25℃)×0.64=27200(J)
投入熱量=2000×0.72=1440(J/S)
加熱時間=27200/1440=18.9(S)